2004年4月2日 中国野球リーグ開幕戦 上海浦東(康貝)棒球場

北京猛虎 000000001−1
上海金鷹 000000000−0

 待ちに待った開幕シリーズ!しかしわたくし、とんだ目にあってしまいました。主催者発表では18時
に開幕式典、18時半に試合開始ということになっていました。そこで17時ぐらいにいけばいいかな、
ぐらいに考えていたのです。
 バスで球場の近くまでいってみても、日本で野球場のまわりにあるような雰囲気がまるでない。雰囲
気、というとわかりにくいかもしれません。ひとつは野球をやっているという空気、これはちょっと説
明できない。もうひとつは物理的な問題です。野球をやるには広い場所がいる、だから野球場のある場
所にはぽっかりと空間があるはずなのです。遠くから見れば一部分高層建築のない場所がある。しかし
あたりをさがしまわれども住宅地ばかり。球場はどこにある?

   球場最寄の大通り(浦東南路)は交通量がわりと多いところで、交叉点ごとに交通整理の人が立って
いる。その人たちにたずねてみても67%の確率で知らない。「棒球場?それは何路にあるの?」…いや、
その「何路にあるか」がしりたいんだが…。
 結局この問答をしているときに通りすがりの近所のおじさんが教えてくれました。
 
 ようやく到着したのが17:15。外野スタンドのない簡素な球場なので外からも中のようすがうかがえる。
どうも試合をやっているようなのだ。いぶかしく思い、切符売り場(兼 守衛所。というより守衛所で券
を売っている)へ行くと、「ここには照明設備がないからね、3時からやってるよ」とさらりと言ってくれ
る。あのインターネット発表はなんだったの?ただ単に時間を間違えただけならまだわかる。しかし、照
明設備がないなら18時開始は絶対にありえないじゃないか。そんな確認すらしていないらしい。
 「明日もあさってもやってるから」と受付の人はいうが、「あたしゃ今晩南京に帰るんだ!」と言って
切符を売ってもらう。あちらの人にはもうすこしで終わってしまう試合を10元はらっても見たい気分が理
解できないらしく、三四人集まって私を見て笑っていた(なんで笑うんじゃい)。

 そんなわけで試合は最後の部分しか見られなかった。

 スタンドはバックネット裏から一三塁側ベンチのうえまでだけで、収容人数は最大1000人程度かと思わ
れる。この日は200人ほど観衆がいた。人数はごく少ないが、みんな大きな歓声をあげて応援していた。
マイナースポーツである野球をわざわざ見に来るわけだからルールの基本ぐらいはみな心得ているものと
見えて、ひとつプレーがおきるとわっと歓声があがる。日本・台湾・韓国のようにだれかが仕切っての
応援というのではない。こういう応援で十分だと思う。今後国際試合が増えていくと三国に対抗して中国
も組織応援をやりだすようになるのでしょうかね…。

  
 9回裏、一点を追う上海最後の攻撃、先頭打者がレフト前にヒットを飛ばした。木製バットがボールをと
らえる乾いた音がする。小気味のいい音。久しく聞いていない音でもあり、日本のプロ野球ではなかなか
聞けない音でもある。「野球」を見た思いがした。

 せっかくたどりついたんだ、同点で延長までやってくれ!当然ながらそう思った。

 しかし次打者がバントを成功できず、結局打ってでたところライトへのフライとなる。なぜか飛び出し
た一塁ランナーが戻りきれずダブルプレー。う〜ん、あの位置だったら捕球されてアウトになる確率は相
当高いと思うんだがなあ…。打球を見失ったのか、ハーフウェーまで出て打球を追うということを知らな
いのか…?

  
 あっという間に2アウト。最後の打者はキャッチャー右前方へ高々とうちあげゲームセット。私の中国
野球初観戦はわずか10分で終わったのでありました。
 そんなわけでレポートというほどのものもあげられないのですけど、短い時間にばしばし写真もとった
し、終了後は選手出口でまちかまえてそこでも写真をとりまくったので、いくつかアップしておきます。

 教訓:連盟発表はあてにするな。
    (上海チームの日程表と、球場電話番号を手に入れたので次回はなんとななるとおもう)

 今度はちゃんと見たいものだ。ご期待と応援をよろしくおねがいいたします。

 いや、これも経験。
  
       前田勝宏投手    inserted by FC2 system